千葉県南房総館山市にある曹洞宗のお寺です。水子供養・永代供養・ご祈祷などのお申し込みは当山まで。坐禅体験もあり。

曹洞宗 正木山西光寺

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法話

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四諦--苦諦その4 病苦その2 病気にならない生き方 その8--平成26年3月

この時期、お彼岸ということでどこのお寺や霊園でも普段にも増してお参り客が目立ちます。
また、お墓参りやご先祖供養、彼岸会などの法要もこの時期多く修行されますが、このような習俗は、インドや中国にはない日本独特のものです。
これは日本の風土と敬虔な日本人が生み出した世界に誇れる文化といえるでしょう。

その「お彼岸」には、春分や秋分という気候の一番穏やかな時期に、仏さまに供養し、改めて自分自身を見つめ直そうという意味があるのです。
いわば年に二度あるところの生活習慣改善のための精進旬間なのです。

人は宇宙絶対の摂理のもとに生かされており、その道理を守ることで護られるのです。
その道理と実践的生き方を説いたのが仏法であり、それに則った生き方をして悟りの岸である「彼岸」を目指すのです。
彼岸こそ仏の世界なのですから。

ちなみに、「仏の世界」というと死後の世界、あの世の世界だと思いこんでいる人が多いようですがそれは明らかな誤解です。
仏の世界に死後と生前の区別はないからです。
要は悟りの世界がすなわち仏の世界であり、涅槃、浄土、極楽であり、そして彼岸なのです。

つまり、その彼岸に向かって精進しましょうというのが「お彼岸」です。
彼岸に渡ろうという「至彼岸」をインドの言葉で「パーラミッタ」と言います。
これが漢字に音訳されて「波羅蜜多」となったのです。
ちなみに、般若心経の「般若」は「パーニャ」という「悟り」の意味の音訳です。

ですから、お彼岸には仏さまに供養して、仏の世界、つまり悟りの世界に辿り着けることを願うのです。
そこで、素直に生活習慣を見直し、その反省から改善に向かうことができれば、それがまさにお彼岸の「御利益」なのです。
御利益も功徳も精進なしには得られません。

さて、そこであなたもこの時期、特に食生活の習慣を見直されたらいかがでしょうか。
今のあなたの健康状態のすべては大自然、大宇宙の摂理に則った縁起の結果なのです。
だからこそ、健康を掌る食品に対する関心とそれを見極める力が大切なのです。

新谷先生は、「日本人が知らないトランス脂肪酸の恐怖」をうったえています。
前回、マーガリンの油は加工されて酸化されたトランス脂肪酸という腐れきった油であるということを紹介させていただきましたが、このトランス脂肪酸が如何に体に良くないものであるかを更に学んでみたいと思います。

2005年2月、アメリカの大手ハンバーガーチェーン「マクドナルド」は、フライドポテトなど揚げ物に使用する油を、従来のものから健康に配慮したものに切り替えると発表していながら、期日までに実施せず、訴訟を起こされ、和解金850万ドル(約9億円)支払うことで和解しました。

その「従来の油」というのが、「トランス脂肪酸」の油です。
欧米では動脈硬化、心臓疾患、糖尿病、ガンなど様々な健康被害がとりざたされているものです。
現在欧米では、食品の成分表示において、トランス脂肪酸の含有量表示が義務づけられているうえ、ある一体量以上のトランス脂肪酸を含む食品は販売が禁止されています。

しかし日本では、トランス脂肪酸の害についてほとんど認知されておらず、表示義務もありません。
それどころか日本では、今でも大部分の加工食品や外食産業でトランス脂肪酸がごく当たり前のように使われています。

市販されているマーガリンやショートニングは完全なトランス脂肪酸ですし、パンやお菓子類、サラダのドレッシングにもトランス脂肪酸が使われているのです。
それだけではありません。植物オイルのほとんどもそうです。

現在市販されている植物オイルの多くは、原材料にヘキサンという化学溶剤を入れ、煮溶かすことで油を抽出するというやり方で作られています。
この製造過程で不安定な不飽和脂肪酸は、安定した飽和脂肪酸(つまり酸化しきった)トランス脂肪酸に姿を変えるのです。

ヘキサンというのは、灯油やガソリンに多く含まれているメタン系炭化水素の総称です。
このヘキサンに含まれる「水素」成分が不安定なシス脂肪酸に結合することによって、安定したトランス脂肪酸となるのです。

つまり、トランス脂肪酸が酸化しないのは、それ自体がすでに過酸化脂質と同じ構造になってしまっているからです。
過酸化脂質が体内に入れば、大量の活性酸素が生み出され、その解毒に膨大な量のエンザイム酵素が消耗されるのです。

そもそもアメリカでトランス脂肪酸の有毒性が問題視されるようになったのは、1990年代の前半です。
パン、製菓、揚げ物、そしてマーガリンやショートニングなどの食品製造や外食業界で広くトランス脂肪酸のオイルが常用されていて、その有害性が指摘されていたのです。

トランス脂肪酸は人間の体に必要な善玉コレステロールを低下させると同時に、悪玉コレステロールを増やすことはもはやはっきりとした事実なのです。
最近では、トランス脂肪酸は、脳の血管にも悪影響を与え、アルツハイマー病やパーキンソン病などを誘発するという報告もなされているのです。

1994年、アメリカの消費者擁護科学センターなどが、その使用の有無を食品ラベルに表示するよう訴え、1999年、多くの研究結果がでそろったところで、アメリカのFDA(食品医薬局)はついに含有量の表示を義務づけたのです。
こうした動きは、ほぼ時を同じくしてヨーロッパでも起きています。

取り残されているのは、発展途上国と日本だけです。
薬害エイズの場合もそうでしたが、日本の厚生労働省も当然こうした海外での動きは知っている筈です。
にも拘わらず改善しようとしないのは一体なぜでしょうか。

それは国民から声が上がらないからです。
日本のお役所は、国民の健康よりも便宜的、効率的、経済的効果の方を優先させているとしか思えません。

では、どうしたらいいのでしょうか。
それには、日本人自ら声を上げ、国に改善を訴えることでしょう。
そして同時に、トランス脂肪酸の入っていない製品を選んで使用することです。

現在トランス脂肪酸のリスクがもっとも軽減されているのは、ヘキサンなどの水素添加溶剤を使用しない方法で抽出された「キャノラー油(菜種油)」「大豆油」、そしてオリーブ油」などです。

欧米ではトランス脂肪酸を含まない新製法のマーガリンが販売されていますが、日本にはそうしたものはまだないようなので、トランス脂肪酸を含んでいる製品の使用は極力避けることをお勧めします。

また、ビタミンEの摂取がトランス脂肪酸の害を防ぐことも分かってきています。
ビタミンEはサプリメントで摂ってもいいのですが、メーカーによっては薬剤を使っての抽出があるものもあるので注意が必要だそうです。

サプリメントに限らずとも、緑黄色野菜や胡麻、アーモンドやピーナッツなどナッツ類、豆類にはナチュラルなビタミンEが豊富に含まれているので、意識されて摂るのもいいようです。

そもそも、トランス脂肪酸とは自然界に存在しない、いわば「反自然食材」なのです。
まさに人間の欲望から生み出されたまさに自然の摂理反した食材なのです。

「人は自然の摂理に逆らっては生きて行けない」という新谷先生の言葉を再度思い出していただきたいと思います。

合掌

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