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平成24年1月9日 女性からのご相談

ご住職様
初めまして。去年の終わり頃、仕事で大きな失敗をしてしまい、多くの人に迷惑をかけてしまいました。
今後、どのような社会的責任をとる事になるのかは、私の理解の及ばない状況です。
失敗を個人的、社会的にどのように償うことができるのか模索する中、こちらのページにたどり着き、メールを送らせて頂きました。

失敗の原因は、自分の能力を過信していたことです。
また、そのような歪んだ自己認識を指摘してくれるような人間関係を自ら拒んできたことに拠るものだと、この失敗を通し、気がつきました。
私のような自己に囚われた利己的な人間が、改心する事は可能でしょうか。

受動的で貰うばかりであった自分の今までの生き方にようやく気がつき、それを深く悔い、主体的に与えられる人間にと自分を変えたいと思いながらも、方法が解らないでいます。
勝手なお願いではありますが、何かお言葉を頂ければ大変有り難く存じます。

西光寺住職です

人生に失敗はつきものです。
イヤそれが人生なのです。

大事なことは、反省と懺悔です。
失敗は故意と過失では大きな違いがありますが、あなたの場合、故意でもなく、原因を冷静に分析し、深刻に受け止め、十分反省をしていますので、そろそろ許されるのではないでしょうか。

ただ反省の気持ちは十分あっても心が安らかにならない場合があります。
そのためにあるのが「懺悔」です。
仏教では、懺悔(さんげ)と言います。

心から悔いることで、罪は贖えるとされます。これが「懺悔」の意味です。
そのための経文があります。
もし、あなたが、心からの懺悔を願うならば、この経文をお唱えしてみてください。
必ずや仏陀の冥助(みょうじょう)があり、心が安らかになるでしょう。

「我昔所造諸悪業、皆由無始貧瞋痴、従身口意之所生、一切我今懺悔」
(がしゃくしょぞうしょあくごう、かいゆうむしとんじんち、じゅうしんくいししょしょう、いっさいがこんかいさんげ)

何べんも唱えているうちに意味は自ずからわかってきますよ。
さらに申せば仏さまの前でお唱えすることが大事な条件です。

合掌

曹洞宗正木山西光寺