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法話

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法話--平成17年3月--

諸行無常

よく聞く言葉です。
お釈迦様のお悟りの内容を表す言葉のひとつです。
この宇宙に存在する全ての物は、瞬時瞬時に変化しているということで、変化しない物は何一つ存在しないということです。

時間の最小単位を「刹那」と言います。約75分の1秒だと言われています。
つまりこのアッと言う間の一刹那の間に全ての物が変化していると言うのです。
一刹那の連続が過去から現在に至りそして未来に連なっているのです。

我々は時間と共に歳をとっていることは理論的にはわかっています。
しかし実感はどうでしょうか。
我々は数年経っていつの間にか歳をとった自分に気がついたりします。
しかし1年位だとよくわかりません。

でも1年ごとに確実に老化しているのです。
1年で変化しているということは1日ごとに変化しているわけです。
1日で変化しているということは1時間、1分、1秒ごと、一刹那ごとに変化しているわけです。
逆に言えば一刹那の連続が1年10年そして一生になるのです。

時間はイコール命なのです。
刹那刹那に命が失われているのです。
つまり時間を無駄にすることは命を無駄にすることになるのです。

自分の命はあとどのくらい残っているか考えてみたことはありますか。
確かに寿命は人によりまちまちで先のことはまったくわかりません。
だからこそ今を大切に生きようということです。
よかったといえる人生のために時間を大切にしましょう。

合掌

曹洞宗正木山西光寺