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法話

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法話--令和2年6月--

太平洋戦争の真実 その3 ―朝鮮統治 その3 ―

「近代化によって築き上げた自分たちの財産をすべて朝鮮につぎ込んで手ぶらで帰って行ったのが日本だった。この世界において、ある国がある国にこれほど価値ある遺産を譲ってくれた国が日本以外どこにあるのか著者は知らない」                           

元韓国陸軍大佐 池 萬元

これは、韓国で「反日種族主義」に続いて出版された衝撃の書:「反日への最後通告」という本のプロローグの一部です。

ほぼ毎日といっていい程、韓国と北朝鮮関係のニュースがない日はありません。
日本にとってそのほとんどが敵意に満ちたもので、韓国は誹謗中傷と謝罪の要求であり、北朝鮮は恫喝が主となっています。

最近では世界遺産となっている長崎の軍艦島の世界遺産登録の抹消をユネスコに迫っています。
当時朝鮮人が強制労働を強いられたというのが彼らの主張ですが、そんな事実はなかったことが証明されたにも拘わらず、彼らはでっち上げたウソを平然とまくしたてるのです。

彼らが主張する、慰安婦問題も徴用工問題も、すべてでっち上げの大ウソだということが「反日種族主義」(元ソウル大学教授李栄勲著)と、今回紹介する「反日への最後通告」の著書のなかで如実に証明されています。

前書は韓国でもベストセラーになるほどの関心と反響があったにもかかわらず、彼らは、頑として真実に向き合おうとはしません。むしろ一層憎悪を増した感じです。
国民はみな幼少の時から国家体制による反日教育を徹底的に叩き込まれ、洗脳され、彼らの思考は「親日は売国奴」であり、反日が国是になっているのです。

甲斐性のない彼らに日本国民はすっかり呆れはて辟易としています。
いつも疑問に思うのですが、同じように統治された台湾とは180度真逆な国民感情を持つに至ったその理由、原因はどこにあるのでしょうか。
本書はそれらの疑問に分り易く答えてくれています。

著者は、冒頭「日本語版刊行に寄せて」と題し、次のように記しています。

「筆者は韓国の国民がこれまで教え込まれてきた知識が共産主義者によって歪曲されたものであることを暴露し、真実を伝えることによって、民主主義国家としての理性的、合理的な国民世論を形成するために本書を著した。

日本の読者の皆様に今の韓国が置かれている危険な状況を知っていただき、韓国の民主主義を保全し、日韓の友好関係を回復するための方策を一緒にお考えいただきたい。

朝鮮は花の国、日本は悪魔の国というのは共産主義者がつくり上げた虚像だった。
1392年李氏朝鮮が誕生して27名の王が、1910年まで518年間統治したが、外国人が描写した首都・漢陽は、不潔で伝染病が蔓延し、嘘と陰謀と収奪が横行する辺境の地だった。
女性は、男性の奴隷であり、両班(やんばん)のために奴隷を生んでくれる生産道具であった。

一割の両班が九割の同族を奴隷としてこき使い、その楽しみに耽っていたが、やがてやってきた弱肉強食の時代の趨勢から取り残され滅亡した部族国家が即ち朝鮮だ。

こうした未開の状態の国を治めた日本は、わずか30年で日本式の建物を建て、広い道路を整備し、鉄道を作って汽車を走らせ、ダムを建設して電気を供給するとともに、各地に学校を建てて近代的な教育を施した。

1504年に燕山君が葬ったハングルを科学的に開発して、朝鮮語試験を実施して合格した人々に朝鮮語手当てを支給し、1928年には10月9日をハングルの日と定め、重い鋳貨の代わりに紙幣の使用を導入した。

日本の一万円札に印刷されている福沢諭吉がいなかったら韓国人が現在使用している単語もなかったし、世界と疎通できるパイプラインもなかった。
日本が一番先に教えたことは嘘をつかずに両親に孝行しろという道徳教育だったが、その教育は金大中と李海瓚(イヘチャン)が葬り去った。

この時から子供たちは訓育されるのではなく、飼育されてきた。
今日の若い世代を見ると、訓育なしに育った人間の人格が獣より危険なように感じられる。

日本が40年間朝鮮で築いた財産は総額52億ドルあり、アメリカは日本が韓国に置き去りにした23億ドルもの財産を差し押さえて李承晩政権に与えた。
これは建国したての大韓民国の総経済規模の80%を占めた。

アメリカは、『敗戦に伴って引き揚げる日本人』のポケットや荷物をくまなく調べて着の身着のままの状態で帰国させた。
これを足掛かりにして朴正熙が18年間築き上げたのが韓国経済だ。

日本の力を借りることができなかったならば、高速道路も製鉄所も重化学工業も昭陽江ダムもなかった。
日本が素材、部品、技術、資本を供給しなければ、韓国を支えている組立産業は廃業せざるを得ない。

本書は、あくまで事実に基づいて書いた。
朝鮮が美しい花の国というのも嘘、日本が悪魔の国だというのも嘘、日本がハングルを葬ったというのも嘘、慰安婦に関する話も嘘、強制徴用という話も嘘、すべて嘘づくしだ。

今日の韓国の大企業はほぼ例外なく日本が残していった企業を母体にして成長した企業である。
日本は憎悪すべき国ではなく利を与えてくれた国であり、日米韓の三角経済構造を宿命として受け入れなければならない韓国経済にとって絶対的に必要な国だ。

それでは、このような歪曲を、誰が、どのような目的でやったのか?
我が韓国民はぜひとも知るべきである。

朝鮮解放直後からソ連は朝鮮の左派を使って朝鮮半島南部まで併呑するために韓国の歴史や文化を真っ先に掌握した。
教科書も共産主義者たちが書き、ドラマや映画も彼らが制作した。
彼らは金日成を教祖として信奉し、終わることのない反日感情を国民一人ひとりの胸に刻みこまなければならなかった。

なぜ反日感情なのか?
金日成の神格化は、ひとえに彼の捏造した『輝かしい抗日闘争』という伝説の上に成り立っているからである。

そのためにこの地に毒キノコのように広がった金日成信者たちは、どこまでも日本を憎悪し、その憎悪心を広く宣伝し、扇動しなければならなかった。
日本を貶めるために、汚く、未開だった朝鮮を美しい花の国として美化しなければならなかった。

『美しい花の国を野蛮な日本が軍靴で蹂躙した』ということが、反日感情を助長させる基本論理であったからだ。
韓国の歴史の記録と文化を掌握した共産主義者たちが、野蛮な朝鮮を、格調高い花の国として美化してきたのだ。

韓国の国民は、悪魔たちが据え付けたこの柵の中から脱出せねばならない。
国民の大多数の胸に刻まれた日本とは悪意によって歪曲された日本だ。
日本は世界が認める文化の国であり、日本がなかったら「漢江の奇跡」もありえなかった。

非常に不幸なことに、今のこの日韓の確執は有史以来最悪だ。
原状回復させる方法はあるだろうか?
ある。 国民皆が、朝鮮と日本の真の姿をありのままに評価し、これまでだまされてきたという事実に気付くことだ。」

合掌

曹洞宗正木山西光寺